腸内細菌とリウマチの関係について

腸内の悪玉菌が多いとリウマチに!善玉菌がそれを予防する

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リウマチ


腸内細菌の悪玉菌が多い腸内環境は、リウマチを発症するリスクが高くなるようです。実際、リウマチ患者の方の腸内フローラのバランスは、健康な方の腸内フローラのバランスとは異なっていることがいくつかの研究事例から明らかになっています。また、悪玉菌が発生する毒素とリウマチとの関連性についても、動物実験から解明されつつあるようです。それらのことについて、これからさらに詳しく見ていきましょう。

リウマチとは?


リウマチは、体中の関節に腫れや痛みなどの様々な不快な症状が出る疾患です。全国で70万人〜100万人もの方々がリウマチの不快な症状に悩まされているということです。

一般的には、リウマチは慢性関節リウマチのことを意味します。しかし、変形性関節症をはじめ、関節や骨に異常が生じる疾患も、リウマチ性の疾患としてひとくくりにされる場合もありますが、発症のメカニズムが違っているようです。今回は、発症のメカニズムが腸内細菌とより深い関係がある関節リウマチについてお伝えします。

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リウマチは免疫異常によるアレルギー


リウマチは、私たちに備わっている免疫機能が、正しく機能しなくなるために発症すると考えられています。本来であれば、免疫機能は私たちの身体を細菌やウィルスなどの外敵(抗原)から守るために、武器となる抗体を作って撃退してくれるのです。リウマチになってしまうと、免疫が関節や骨を外敵とみなして(勘違いをして)攻撃してしまうため、関節や骨が壊され、激痛やこわばりなどが起こります。

リウマチの発症のメカニズムは、花粉症などのアレルギーを発症するメカニズムとほぼ同じだと考えられます。

悪玉菌が多い乱れた腸内環境では、善玉菌がうまく働けないため、腸内にある免疫細胞も善玉菌の応援を得られず、その結果、免疫機能に狂いが生じやすくなります。本来、攻撃する必要のない物質を攻撃対象と見誤って攻撃してしまい、その結果、骨や関節の組織が壊されてしまうということになるようです。

腸内には、全体の免疫細胞のうち60%〜70%が存在しているので、その影響力は甚大であるいえるでしょう。

悪玉菌のリウマチへの関連性を示す研究事例


事例1

動物実験によって、悪玉菌の代表格ともいえる大腸菌(有毒株)から発生する毒素(エンドトキシン)を動物に投与すると、免疫機能が正常に働かなくなり、関節炎が悪化するという結果が報告されています。

事例2

実際にリウマチを患っている方の腸内における腸内細菌のバランスは、健康な方のバランスとは大きく異なっていることが、欧州リウマチ会をはじめ、複数の研究機関による検査から明らかになっています。

事例3

リウマチ研究の専門ジャーナル(International journal of rheumatic diseases )が、関節リウマチ患者に乳酸菌サプリメントの投与を一定期間行った結果、症状が改善されたという臨床検査結果が報告されています。

参考事例

2015年にニューヨーク大の研究チームは、乾癬性関節炎を患っている人の腸内は、乳酸菌やビフィズス菌などの腸で有用な働きをする腸内細菌(善玉菌)が極端に少なかったという主旨のレポートを発表しています。(乾癬性関節炎はリウマチとは異なりますが、リウマチとよくにた症状を示し、共に免疫機能がうまく働かないこで発症するという点が、リウマチと似ているため参考としてご紹介しました。)

善玉菌でリウマチを予防できる?


腸内の善玉菌を増やせば、それだけ悪玉菌の繁殖が抑えられます。当然、悪玉菌から発生する毒素も減ります。そういった点からも、腸内の善玉菌を増やすことによって、リウマチの発症を抑えたり、悪化を防ぐことは十分に可能だといえるでしょう。

善玉菌が多いと、それだけ腸内の免疫細胞も活性化され、免疫機能も正しく働いてくれるわけですから、攻撃対象を見誤ることもなくなる(関節を敵だと勘違いしなくなる)、と単純に考えられます。

現在は医学も発達して、リウマチの症状を緩和できるよい薬も出ています。しかし、それらはあくまでも一時的に症状を抑えるだけです。根本的にリウマチを改善させるためには、腸内環境を見直してみる必要があるといえそうです。

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