腸内細菌と肥満の関係について

腸内の善玉菌が多いと痩せる?悪玉菌が多いと太る?

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太っている


腸内細菌のバランスと肥満は密接な関係にあることが、近年の研究から徐々に明らかになってきています。ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が多いと痩せやすく、逆に悪玉菌が多いと太りやすいという傾向があるようです。ダイエット効果を上げるためには、腸内環境を善玉菌の多い状態に整えることがポイントになります。さらに詳しく見ていきましょう。

腸内細菌と肥満との密接な関係を物語るケース


これはアメリカの母娘の間で実際に起きたケースですが、ある女性が難病の腸疾患(クロストリジウム・ディフィシル感染症)の治療で、実の娘の便を移植するという「糞便移植療法」の手術を受けました。

「糞便移植療法」というのは、健康な人の腸内細菌を疾患のある人の腸内フローラに注入することで、腸内環境を改善し症状を改善する治療法です。

術後、症状は回復しましたが、女性はそれまで通り食べていたにもかかわらず、短期間のうちにみるみる太ってしまったということです。

実の娘さんの体型が肥満体型だったことから、急激に太った原因は、この糞便便移植によって、女性の腸内に肥満の原因菌(デブ菌)が送りこまれたからではないかと考えられています。

また、マウスによる実験でも同じような結果が報告されています。肥満の人の便を移植したマウスは太ってしまい、普通の体型の人の便を移植したマウスは変化が見られなかったということです。

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ダイエットの心強い味方ヤセ菌は善玉菌?


上記のケースや報告により、腸内細菌にはどうやらデブ菌とヤセ菌が存在するらしいということがわかってきましたが、厳密にはまだ、どの菌がデブ菌かどの菌がヤセ菌かについては、特定するところまでには至っていません。

ただ、短脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸菌)に、脂肪を吸収しにくくするという働きがあるので、それらの酸を生成(発酵)する善玉菌(ビフィズス菌)は、すべてヤセ菌に該当すると考えても問題なさそうです。

また、日和見菌であるバクテロイデス類(似たような性質を持つ何種類もの細菌の総称)には、短脂肪酸を増やす働きがあることから、バクテロイデス=ヤセ菌という説もありますが、確証には至っていません。

実際に痩せている人の腸内には、善玉菌(ビフィズス菌)やバクテロイデスが多いことは明らかになっているようです。

ダイエットの大敵デブ菌は悪玉菌?


悪玉菌の中に、デブ菌と特定できる細菌が存在するのかどうかは、現段階ではまだわかっていません。

悪玉菌が優勢な腸内環境になると、代謝が落ちて脂肪を貯め込みやすくなることから、悪玉菌が増えると太りやすく、痩せにくくなることは確かなので、悪玉菌がデブ菌に該当するという説は間違いではないでしょう。

また、日和見菌であるファーミキューテス類(似たような性質を持つ何種類もの細菌の総称)に、脂肪をためこみやすい性質があることからデブ菌=ファーミキューテスという説もありますが、こちらも確証には至っていません。

バクテロイデス類に対して、ファーミキューテス類の割合のほうが多い腸内環境の人に肥満の人が多い傾向は、認められているようです。

バクテロイデス類もファーミキューテス類も日和見菌なので、善玉菌と悪玉菌のいずれか優勢な方に加勢して、その働きをサポートします。腸内環境を善玉菌が優勢な状況にしておけば、肥満に対しても悪い影響は出ないと考えられています。

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