腸内細菌とミネラルの関係について

腸内細菌にはミネラルの吸収率を高める役割もある

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ミネラル


腸内細菌は、ビタミンの生成に加え、私たちの身体に必要なミネラルの吸収を助けるという働きを行ってくれています。ミネラルの吸収率をよくするためには、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が多い良好な腸内環境を保っておくことが必要です。悪玉菌の多いバランスの悪い腸内環境は、ミネラルの吸収率が下がるために、私たちの健康にも様々な支障が生じる怖れが出てきます。

必須ミネラルについて知っておきましょう


ミネラルは、自然界におよそ100種類ほど存在することが分かっています。その中で、私たち人間が生命を維持するために必ず摂取しなければならないものが必須ミネラルと呼ばれていて、その種類は16種類あります。これらのミネラルは、ビタミン(ビタミンB群とビタミンK) のように体内で作り出すことができないために、必ず食物等から摂取しなければいけません。

必須ミネラルの16種のうちの13種類は、厚生労働省で、1日に必要な摂取量の基準が設けられています。その13種類の必須ミネラルとは、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、ナトリウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロムです。

さらに必須ミネラルは、主要ミネラルと微量ミネラルに分けられています。主要ミネラルは、1日にの摂取量が100mg以上と決められています。カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、ナトリウム、塩素、硫黄が主要ミネラルに該当します。

微量ミネラルは、1日の摂取量の基準は、100m未満とされていますが、ごく微量でも、毎日すべて必ず摂取する必要があるとされています。微量ミネラルは、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバルトの9種類です。

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主要ミネラルの主な役割


カルシウム

主に骨や歯の成分になります。イライラを防ぐ効果もあります。

マグネシウム

骨の成分や筋肉や心臓の機能を正常に保つ働きがあります。

カリウム

ナトリウムを排出して、血圧を下げる作用があります。

リン

カルシウムとマグネシウムと結びついて、骨や歯を作ります。摂りすぎるとカルシウムの吸収を阻害します。加工食品に多く含まれます。

ナトリウム

身体の水分のバランスを保つ働きがあります。過剰に摂りすぎると血圧を上げてしまうため、高血圧の原因になります。

塩素

胃酸の成分になります。ナトリウムとほぼ同じ働きがあります。

硫黄

全身の細胞に含まれていて、毛髪や皮膚の成分になります。

微量ミネラルの主な役割



主に血液中に存在して、酸素を全身の細胞に運ぶ重要な役割を担っています。吸収されにくいため、腸内細菌の助けを特に必要とします。不足すると貧血になります。

亜鉛

代謝酵素の働きを助ける役割があります。コラーゲンの合成にも関与しています。不足すると味覚障害になります。


鉄の働きをサポートし、腸への鉄の吸収をよくします。

ヨウ素

甲状腺ホルモンの成分になります。

セレン(セレニウム)

抗酸化ミネラルとも呼ばれていて、活性酸素による酸化した脂質を破壊してくれます。

マンガン

ビタミンに関与し、骨の成長を助ける働きがあります。

モリブデン

炭水化物と脂質の代謝に関与するとされていますが、その働きの詳細については不明な部分も多いです。

クロム

インスリンの機能を向上させる役割があります。

コバルト

ビタミンB12の成分になります。骨髄で血を作ることにも関与します。

ミネラルの吸収率は腸内環境に左右されやすい


ミネラルは、腸内の酸性度が高くなると吸収されやすくなります。逆に酸性度が下がると吸収されにくくなります。善玉菌の多い腸内環境は酸性度が高く、逆に悪玉菌の多い腸内環境は酸性度が低くなります。ミネラルの吸収をよくするためには、ビフィズス菌や乳酸菌に代表される善玉菌を増やし、腸内環境の酸性度を高めることが大切だといえます。

酸性度の高い腸内環境は、善玉菌が棲みやすい環境なので、よい仕事をどんどんしてくれます。そのままでは、吸収しにくいミネラルを吸収しやすい形に変えてくれるのも、善玉菌の働きのおかげです。例えば、カルシウムは、善玉菌が発酵によって生み出す乳酸と結合して乳酸カルシウムに変わりますが、それにより吸収率が高くなります。

腸内環境を良好に保つことで、健康の維持に必要なミネラルの吸収率を高め、それによりさまざまな好影響をもたらしてくれるでしょう。

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