腸内細菌と運動の関係について

運動不足が腸内の善玉菌が減らし悪玉菌を増やす

このエントリーをはてなブックマークに追加

運動不足


運動不足は、腸内細菌のビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を減らして、悪玉菌を増やしてしまう、その大きな原因のひとつになります。運動不足は、大腸がん(特に結腸がん)の発症リスクを高める危険因子でもあるようです。逆に適度な運動は、大腸がんの発症リスクを大幅(40%〜50%)に下げるといわれています。

運動不足になると、なぜ腸内細菌に悪影響が及ぶのでしょうか?そこには、以下のような要因が絡み合っているようです。

運動不足で腸の筋力が衰える


運動不足は、全身の筋肉量を減らし、筋力の低下を招きます。筋肉というのは、動かさないでいると、身体は不要だと認識して、動かされない部分の筋肉の再生を行わなくなってしまうのです。その結果、その部分の筋力は衰え、どんどん委縮していきます。

当然、腹筋も衰えていきます。腹筋は、排便の際に必要な筋肉です。腹筋を使っていきむことで、腸が刺激され、ぜん動運動(便を押し出す運動)の働きも活発になってスムーズに排便できます。衰えた腹筋では、腸に十分な刺激が伝わらず、ぜん動運動もうまく働かなくなってしまうのです。その結果、便秘になり、有害物質を含んだ便を腸内に長い間溜め込むことになります。

このような腸内環境は、悪玉菌にとって棲みやすい状態で繁殖が進みます。悪玉菌が増えれば増えるほど、善玉菌にとって棲みにくい環境が整ってしまい、その分、善玉菌は減ってしまうという悪循環に陥ります。

スポンサーリンク


運動不足で腸の血流が悪くなる


運動不足で筋肉が動かされないと、血流も悪くなります。血管は筋肉が動くことによって刺激されるので、筋肉が動かないと血管も刺激されずその働きも鈍ります。腸にも血管が通っていますから、運動不足で、腸の血流も悪くなり、腸の働きが低下していまいます。

腸の働きが低下すると、ぜん動運動がうまく行われず、便秘を招きます。運動不足で筋力が衰える時と同様に、悪玉菌を増やし、善玉菌を減らす腸内環境を作ってしまうことになるのです。

運動不足で副交感神経の働きが鈍る


適度な運動は、自律神経のバランスを整え、副交感神経の働きを活発にします。副交感神経は、腸の働きをコントロールしていて、副交感神経が活発になると、腸も活発に動くことができます。消化活動もうまくいくため、小腸で栄養がすべて吸収され、悪玉菌のエサになるような不消化の動物性タンパク質や酸化した油が大腸に届くこともありません。また、ぜん動活動も活発になり、排便もスムーズに行われ、腸内環境は良好な状態を保てます。

運動不足になると、上記とはまったく逆の状態に陥ってしまうのです。副交感神経がうまく働かなくなるために、腸の働きも低下してしまいます。消化吸収活動もうまくいかず、悪玉菌のエサとなる栄養素を大腸に送り込んでしまい、悪玉菌はそのエサを食べて腐敗活動を行い有害物質を発生させます。

ぜん運動の働きも鈍るため、有害物質を含んだ便を排出できずに腸内に溜め込むことになります。悪玉菌の棲みやすい環境が整うと、繁殖が盛んになり、腸内環境はどんどん悪化していきます。

すぐに実践できる!腸内の善玉菌を増やすための運動


ウォーキング

誰でも簡単に行える運動の基本中の基本です。小まめに歩くことを心がけましょう。

腹式呼吸

腹筋も鍛えられ、自律神経も整えられます。吐く息を意識して行うのがコツです。

ドローイング

息を吐きながらお腹をへこませるだけの簡単な運動です。常にお腹をへこませることを意識するだけでも全然変わってきます。

ラジオ体操

身体全体の筋肉をほぼあます所なく動かせる理想的な運動です。

スポンサーリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事