腸内細菌と大腸がんの関係について

腸内の悪玉菌が多いと大腸がんに!善玉菌がそれを予防する

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大腸がん


腸内細菌はバランスが重要ですが、腸内の悪玉菌が善玉菌よりも優勢になってしまった場合、大腸がんになる危険性が大きくなります。では、なぜ悪玉菌が優勢な腸内環境は、大腸がんになりやすいのでしょうか?

近年急増する大腸がんと腸内環境との関係


大腸がんの発症数は、1970年の後半以降、毎年増加傾向にあります。特に近年は、大幅に急増しています。大腸がんは、女性の死亡原因の1位にもなっています。なぜそんなに増えてしまったのでしょうか?

食生活の欧米化により、ここ30年の間に日本人の食生活が、大幅に変化してしまったことと関係があると考えられています。食生活の変化=腸内環境の変化と解釈することができます。

食べものが変わるということは、腸内細菌のエサとなる栄養素も変わるということです。昔にくらべると、日本人は悪玉菌のエサになりやすい肉類や高脂肪食品をたくさん食べるようになってしまったことが、大腸がんが急増した要因のひとつとして考えられています。

国立がん研究センターは、これまでの調査結果から、牛や豚などの赤肉(ハムなどの加工肉を含む)を大量に食べる食生活は、大腸がんの発症リスクを高めるという見解を示しています。悪玉菌との因果関係までは言及されていませんが、肉などの動物性タンパク質が、悪玉菌のエサになりやすいということは確かです。

大量に赤肉を食べてしまった場合、消化しきれずに大腸に届いてしまったタンパク質をエサにして、悪玉菌が増殖し、悪玉菌優勢の劣悪な腸内環境になってしまう。ということは容易に想像がつき、大腸がんの発症リスクをさらに高めてしまうことは、十分に考えられます。

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なぜ悪玉菌が多いと大腸がんになりやすいの?


1.発がん性物質が発生しやすい

悪玉菌が多い腸内環境は、有害物質が発生しやすくなります。有害物質の中には、発がん性物質も含まれています。悪玉菌の多い腸内環境では、本来、無害であるはずの日和見菌も悪玉菌に加勢して、ますます発がん性物質が発生しやすい、という悪循環が生まれます。

2.便秘しやすくなる

悪玉菌が多いと、腸の動きも低下して、便をスムーズに排出することができなくなります。その結果、発がん性物質を含んだ便が腸内に長期間とどまってしまい、それらが腸壁の細胞を傷つけガン化する危険性が高まります。

3.免疫力が低下する

悪玉菌が多いと、腸内の免疫細胞もうまく働けなくなり、結果、発がん性物質を排除する力も弱まってしまいます。

4.善玉菌の働きが鈍る

善玉菌が生成する酸には、ガンの発生を抑える働きがあります。悪玉菌が多いと、そういった働きが弱まってしまうので、大腸がんが発症しやすくなります。

善玉菌は大腸がんを予防する


ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が、直接、がん細胞をやっつけるというわけではありませんが、悪玉菌の働きを弱めることはできます。善玉菌には、大腸がんを予防する効果が期待できるといえるでしょう。

善玉菌が優勢の場合、悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を酸性の状態に保ち、発がん性物質が発生しにくい状態になります。さらに腸内の免疫細胞も活性化し、免疫力が向上し、排便もスムーズになり有害物質を排出させやすくなるという好循環が生まれます。

実際に、ヤクルトや森永乳業などの各種メーカーによるビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を用いた様々な臨床試験からも、その有用性が実証されているようです。

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