腸内細菌と遺伝の関係について

腸内の善玉菌が多いか?悪玉菌が多いか?は遺伝も関係している

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遺伝


善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌の腸内における割合を示す腸内フローラは、一人一人違っています。善玉菌が多めの人もいれば、悪玉菌が多めの人もいます。実は、この腸内フローラは、遺伝とも深く関わっているようなのです。腸内細菌と遺伝の関係について、詳しく説明をしましょう。

腸内細菌は出産時に母親から受け継ぐ


母親の胎内にいる時の胎児の腸内は、無菌状態です。しかし、出産の際に母親の産道を通る時に細菌に感染します。それらの細菌が腸内に棲みついて、赤ちゃんの腸内フローラを形成していくと考えられています。

産道に棲みついている細菌は、腸内に棲みついている細菌と同じで、ビフィズス菌などの善玉菌もいれば、日和見菌、悪玉菌もいます。出産時の母親の腸内環境のよしあしが、直接、赤ちゃんの腸内環境のよしあしとも深く関わってくるということになります。

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出産時の母親の腸内環境が、善玉菌の多いバランスのとれた健康な状態であった場合、その状態を受け継ぎ赤ちゃんの腸内環境も健康な状態を保つことができるようです。逆に母親の腸内環境が乱れていて悪玉菌が多い場合は、必然的に、最初に赤ちゃんの腸内に棲みつく腸内細菌も悪玉菌が多くなってしまう、ということになります。

自閉症などの発達障害やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を引き起こす子供は、その母親の出産時の腸内環境に問題があったことが発症の一因であるという研究結果も出ているようです。

産道を通らずに生まれてきた赤ちゃんの腸内細菌は?


出産時に帝王切開で、産道を通らずに産まれてきた赤ちゃんは、母親の腸内細菌を直接受け継ぐことはありません。しかし、授乳時など母親と接触する際に、母親が持っている細菌を受け継ぐことができるようです。

ただ、帝王切開で生まれた赤ちゃんの腸内細菌は、産道を通って生まれてきた赤ちゃんの腸内細菌に比べて、その種類が少なく、特に身体に有益な働きをしてくれる細菌が不足していて、免疫系の発達に支障が生じる怖れがあるという研究結果も出ているようです。

悪玉菌が多いか?善玉菌が多いか?3歳までの腸内フローラが決め手に


腸内フローラは、乳児期(0歳〜3歳)の間に腸内にとり込んだ腸内細菌の種類によって、その基本となる構成(ベースライン)は、ほぼ決まってしまうとようです。そして、そのベースラインは一生変わらないとも言われています。

このように腸内フローラを構成する腸内細菌の中で、悪玉菌が多いか?善玉菌が多いか?については、遺伝の影響をかなり大きく受けてしまっているといえるでしょう。

しかし、ベースラインは変えられなくても、その後の食習慣によって、善玉菌を増やし腸内フローラをより良好な状態に変えていくことは十分に可能ではあるようです。

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