腸内細菌と発達障害の関係について

腸内の善玉菌が自閉症やADHDなどの発達障害を改善する!

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発達障害


腸内環境のよしあし、すなわち腸内フローラに生息する腸内細菌の善玉菌と悪玉菌のバランスのよしあしは、自閉症やADHDなどの発達障害とも深く関わっていることが明らかになってきています。腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を良好に保つことによって、発達障害を改善できる可能性については、大いに希望が持てる状況です。

悪玉菌が自閉症やADHDなどの発達障害に悪影響を及ぼしている?


腸内環境のバランスが崩れ、悪玉菌が優勢な状態になった場合、腸内には悪玉菌による多数の有害物質が発生します。それらの有害物質が腸壁を通って血管に侵入し、全身をめぐることになります。それらの有害物質が脳に届いてしまった場合、脳は多大なダメージを受けることになるようです。

本来、脳には血液脳関門という有害物質をはねのける機能が備わっていますが、成人と違って子供(特に1歳未満の乳幼児の場合)は、その機能が未発達のために、分子構造によっては、簡単にくぐりぬけられる有害物質もあるということです。

また、悪玉菌の多い腸内環境では、腸壁が傷つけられやすく、そこからペプチドと呼ばれる自閉症と深い関わりのある物質が侵入しやすくなることとも、大きく関わってくるようです。

このペプチドは、血液脳関門を通過でき、ギャバの働きを鈍らせ、ドーパミンを増やすことがわかっています。 ギャバとは、脳内の神経伝達物質の一つで、鎮静効果があり、イライラを抑えてストレスを緩和できると考えられています。

ドーパミンは「やる気物質」とも呼ばれ、適度に分泌されていれば、意欲が向上するなど好ましい方向に働きますが、過剰に増えすぎると、脳内の神経伝達のバランスが崩れ、興奮したり、問題行動を起こすなど、自閉症やADHDなどの発達障害特有の症状が出やすくなるようです。

アリゾナ州立大学の研究者たちが、上記に関連する非常に興味深い研究結果を報告しています。健康な子供と自閉症やADHDなどの発達障害のある子供の便を検査して、それぞれの腸内細菌を分析した結果、発達障害の子供の腸内細菌(善玉菌)の種類が非常に乏しかったということです。そのため、発達障害の子供は、腸そのものの免疫力が低下して、様々な病原体の攻撃を受けやすくなっている可能性が明らかになったとしています。

子供の発達障害は母親の腸内環境と関係している?


イギリスの開業医であり医学博士でもあるナターシャキャンベルマクブライド氏は、自閉症やADHD、学習障害、神経障害、精神障害、免疫障害、消化器系に疾患のある子供と大人の治療を行っています。マクブライド氏は、腸と脳の機能の連携に着目し、研究を進めています。

マクブライド氏が、発達障害の子供たちとその母親たちの腸内環境を検査した結果、どの子供も母親も腸内環境のバランスが悪い状態であったことがわかりました。

さらに母親の方を追跡調査したところ、出産前に、経口避妊薬や抗生物質を服用していたケースが多かったということです。経口避妊薬や抗生物質は、腸内に棲む善玉菌も悪玉菌も死滅させてしまうため、腸内環境に多大な悪影響を及ぼすようです。母親たちが腸内に善玉菌が非常に少ない状態で出産したことが、結果的に生まれた子が自閉症になるリスクを高めることになった可能性が大きいと言及しています。

子宮内は無菌ですが、産道を通るときに子供は母親の腸内細菌をもらい、自身の腸内にすまわせることになるようです。

腸内の善玉菌が発達障害に好影響を!その可能生を示す実験


福井大学の研究チームは、マウスの実験結果から、腸内環境が悪化している母親から生まれてくる子供が発達障害に陥るリスクについて発表しています。研究チームのメンバーは、長年にわたって子供の心の発達の研究を行っている、同大学の教授陣で構成されています。研究チームは、腸内細菌が母子の健康に与える影響の大きさに着目して、このようなマウスによる実験を行ったようです。

研究チームの一人で、福井大子どものこころの発達研究センターの栃谷特命助教は、母体の腸内細菌(善玉菌)の減少やバランスの乱れは、あくまでも発達障害のリスクのひとつに過ぎないと述べています。

しかし、妊娠〜出産までの時期に、積極的にヨーグルトなどの乳酸菌を多く含む食品を摂取して、善玉菌を増やし、腸内環境のバランスを整えることで、生まれてくる子供の発達障害の発症のリスクを軽減できる可能性は十分にあることも示唆しています。

尚、子供が既に自閉症やADHDなどの発達障害を発症してしまった場合でも、腸内環境を善玉菌が多い良好な状態に保つことで、完治は不可能でも、ある程度は症状の改善が期待できるでしょう。

発達障害の子供は、腸内の善玉菌が少なく、悪玉菌が多いため、便秘になりやすいですが、善玉菌が増えて腸内環境が良くなれば、便秘も解消され、症状の緩和も見込めるでしょう。もちろん、子供だけではなく、発達障害と診断された大人にも効果は見込めます。

腸内の善玉菌を増やす上で、特におすすめなのが日本で一番売れているオリゴ糖でもあるカイテキオリゴです。この商品は、複数の種類のオリゴ糖を組み合わせた複合型のオリゴ糖ですが、スーパーで売られている市販のオリゴ糖よりも効率的に腸内の善玉菌を増やすことができます。

もちろん、市販のオリゴ糖やヨーグルトでも腸内環境を改善することはできますが、より高い効果を期待したいなら、カイテキオリゴを試してみる価値はあるでしょう。

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