腸内細菌と動脈硬化について

腸内の悪玉菌が多いと動脈硬化に!善玉菌がそれを予防する

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動脈硬化


腸内の悪玉菌が増え、腸内で猛威を振るうような状況になると、身体に様々な悪影響が及ぼされます。動脈硬化もその悪影響のひとつといえるでしょう。動脈硬化は、脳梗塞、心筋梗塞などの危険因子でもあります。今回は、腸内細菌の善玉菌と悪玉菌が、どのようなに動脈硬化と関わってくるのかについてご説明します。

まずは動脈硬化について知っておきましょう


動脈は、身体のすみずみまで酸素や栄養を送り届ける役目を果たしている血管です。この動脈の血管の壁が硬く厚くなってしまう状態が動脈硬化です。柔軟性を失った血管は、血液の通り道が狭くなっているため、血液がうまく流れずに停滞して、停滞したところにLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪などがどんどん蓄積していきます。血栓(血の塊)ができ、脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な疾患を引き起こしてしまう場合もあります。

動脈硬化を進行させてしまう主な要因に、高血圧や脂質異常があります。脂質異常とは、LDLコレステロールと中性脂肪などの脂質が、血液中に一定の基準を超えてしまう状態です。いわゆる血液ドロドロ状態のことです。血液中に、過剰に増えたLDLコレステロールや中性脂肪は、血管壁にこびりついてぶ厚くなっていきます。

実は、腸内における善玉菌と悪玉菌のバランスは、この高血圧や脂質異常とも深くかかわっていると考えられるのです。

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悪玉菌が血液中のLDLコレステロールや中性脂肪を増やす?


血液中にLDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪が増えすぎて、血液がドロドロ状態になってしまう現象は、腸内の悪玉菌とも大いに関わっています。

腸内の悪玉菌は、LDLコレステロールや中性脂肪を増やすとされている肉類に含まれる動物性脂肪などをエサにして、有害物質を発生させます。

特に、悪玉菌の中には、肉などに大量に含まれる脂肪(フォスファチジルコリン)を食べて、トリメチルアミンNオキシドと呼ばれる有害物質を作ってしまうものもいます。これが結果的に、血液中のLDLコレステロールを更に増やすことに繋がってしまうようです。

また、悪玉菌の多い腸内環境では、善玉菌がうまく働かないということも大きいです。善玉菌は、LDLコレステロール値を下げるための働きも行ってくれているので、それがうまくできないという状態になってしまいます。

善玉菌が動脈硬化予防に大きく貢献してくれている


善玉菌が多い腸内環境では、善玉菌がしっかりと働いてくれるので、上記の悪玉菌の繁殖を抑えてくれます。血液サラサラ状態(血液中に余分な中性脂肪やLDLコレステロールがなく身体全身に栄養豊富な血液がスムーズに流れる状態)を保てるということです。

善玉菌の中の乳酸菌には、LDLコレステロール(悪玉)から作られる胆汁酸とくっついて便と一緒に排出させるという働きがあります。

胆汁酸が少なくなると、肝臓はLDLコレステロールを使って胆汁酸を増やそうとします。当然、その分のLDLコレステロールが必要になります。乳酸菌などの善玉菌が多ければ多いほど、胆汁酸が減少し、その分LDLコレステロールを減らせます。

また、ビフィズス菌には、コレステロールを吸収されにくい物質に分解してくれる働きもあるようです。さらに、研究によって高血圧予防に効果があるラクトトリペプチドという物質を産出する乳酸菌(カルピス菌)の存在も明らかになっています。

常に善玉菌が優勢の腸内環境を維持しておきさえすれば、一時的に大量に肉を食べたとしても、うまく消化できるので、悪玉菌のエサになることもなく支障は生じないと考えることもできます。

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