腸内細菌とアルツハイマー型認知症の関係について

腸内細菌でアルツハイマー型認知症を予防できる

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アルツハイマー型認知症


腸内フローラを構成する悪玉菌と善玉菌とのバランスが、アルツハイマー認知症とも深く関わっていることが、腸内細菌の研究によって明らかになってきています。ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やし、腸内環境を理想的なバランスに整えるで、アルツハイマー認知症の予防効果が大いに期待できます。腸内細菌とアルツハイマー型認知症との関係について、詳しく説明をしましょう。

アルツハイマー型認知症とは?


認知症は年々増加傾向にあり、来たる2025年には、65歳以上の5人のうち1人の割合で罹患するといわれています。アルツハイマー型認知症は、認知症の種類の中で、最も多いとされている認知症です。(特に女性に多い傾向があるようです。)

アルツハイマー型認知症は、何らかの原因で脳の神経細胞が壊死し、脳内の神経のネットワークに支障が生じることで、脳の機能が正常に働かなくなる病気だと考えられています。

発症後は、進行するに従って記憶力や判断能力が低下していきます。脳そのものが委縮するため、体全体の機能も奪われていき、やがては死に至るという怖ろしい脳の病気です。

アルツハイマー型認知症の原因については、未だに解明されていませんが、脳にアミロイドβと呼ばれるタンパク質が溜まってしまうことが原因の一つではないか、ということまではわかっているようです。

さらにもうひとつ、アルツハイマー型認知症を発症させる危険因子としてホモシステインという物質にも注目が集まっています。このホモシステインにアミロイドβを脳に蓄積させる働きがあるようです。現段階で、この「ホモシステイン酸」を減らすと、認知機能が回復することがマウス実験で確認されています。

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ホモシステインと善玉菌の関係に着目


アルツハイマーの危険因子といわれているホモシステインは、血液の中に存在するタンパク質の一種で、必須アミノ酸の生成に必要な物質ですが、このホモシステインが血液中に増えすぎると、アルツハイマー認知症の発症率が高くなることが臨床実験により明らかになっているようです。

ホモシステインは、ビタミンB群(葉酸、B6、B12)によって、減少させることができることも確認されています。

ビフィズス菌に代表される善玉菌には、腸内でビタミンB群を生成する働きがあることから、善玉菌を増やすことで、ビタミンB群の生成が順調に行われます。ホモシステインを減らすことにも大いに貢献してくれていると考えられるのです。

また、ビタミンB群は、脳内でセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質を作るのにも必要です。ストレスは万病のもとで、アルツハイマー型認知症の症状を進行させる要因でもありますが、セロトニンやドーパミンは、そのストレスを緩和できます。

腸内でビタミンB群が十分に生成されることで、ホモシステインが血液中に増えすぎることもなく、且つストレスも軽減できるという好循環が生まれます。

このように善玉菌を増やし腸内環境のバランスを整えることは、アルツハイマー型認知症を予防するだけでなく、発症後の症状の進行を抑えるためにも、大いに有効であるといえるでしょう。

食事から善玉菌を増やせばアルツハイマーを予防できる?


実際に腸内細菌とアルツハイマー病との関係については、世界各国の研究機関でその研究が進められているようです。その中のひとつであるアメリカのルイビル大学の研究チームも、マウスによる実験結果から、毎日の食事によって有用な細菌(善玉菌)を増やし、腸内環境を整えておくことの重要性について提唱しています。

腸内細菌は、毎日その人の食べた物を栄養源としているので、食べ物の内容が大きく関わってきます。アルツハイマーの予防や改善及び進行を抑えるために、腸内の善玉菌を増やす食生活を心がけることで、大きな効果が期待できそうです。

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